2017年07月18日

ふたつはいらない

機屋本店は振替休日だったため、一日ゆるりと珈琲を味わいながら残務整理。
強い風雨で時より日差しが暗くなったりして、外の様子を気にしながら
珈琲豆を焙煎したり、テイスティングしたりして過ごした久しぶりの休日。

2017_0718_french.jpg

先日お土産で頂いた「ブラジルブルボンカルモシモサカ1993年物」の超深煎りを
味見しました。
苦味がスーッと押し出してくるが、それが決して嫌な感じで舌に残ることはない。
酸味はほとんど感じず、甘みがもう少し乗ってくるといい感じになるのかもしれないが
それほどの伸びは感じなかった。

飲み終わった後の“独断と偏見に満ちた”感想は
「おなじものはふたつといらない」
ひとが変われば、その豆に対するアプローチは全然違ったものになるし
そこには培ってきた経験や技術がモノをいう世界があり、また違った味わいになることは
決して変なことではない。

つくりたい珈琲の味わいは違うのかもしれないけど、だれかに味わってもらった後に
残っていてほしいその珈琲のイメージは、じつは近いのかもしれない。
そこには珈琲豆の詳細データやつくり手のコダワリなんてものは一切不要(ひとがそれを特に必要と思っていても)で、ただそこにある珈琲を味わいながらコーヒータイムを楽しんでいただけたらいいな、と願う気持ちで珈琲を提供する。

つくりたい味わいはひとつ。
深煎り珈琲のカリスマはそうおっしゃる。
これを自分の珈琲で言いかえれば、ブラジルの味わいはブラジルでなければ
つくれない。産地の風土というか雰囲気みたいなものを表現して、ひとのイメージにアプローチする。
そして共鳴できたら素晴らしいけど…。

なかなかまとまりません。
休みの日の取り留めもない絵空事。



posted by 機屋店主 at 19:58| 日々のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月06日

思い描く珈琲のイメージ

先日、店主にとってとても大きなイベントが終わった。

アノ大坊さんとの対談。
いつものことだけど、テーマ無視のいきあたりばったりの2時間だった。
「花火の後の火薬のにおい」がキーワード。
自分の発したこの言葉が大坊さんにとって痛く気になったようで、
話の流れがそれるたびに、このキーワードに戻りつつ対談は進んだ。
果たして、対談記事として成り立つのだろうか?
それだけが気がかり。


そして数日が過ぎ、大坊さんがお土産で持ってきた「カルモシモサカ1993年物」を
ゆるりと味見している。

2017_0705_daibou.jpg

つくりたい珈琲に対するアプローチが全く違うことに、かえって晴れ晴れとした気持ちに
させられる一杯。


そしてあの対談で交わされた会話の中で、心に残る言葉もたくさんあった。
果たして自分はちゃんと思い描いた場所に立っているのか?
それを確固たるものにすることがこれからの自分のメインテーマとなりそうだ。

本当に良い時間をいただいた。

posted by 機屋店主 at 08:10| 日々のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月17日

Mandheling peaberry 2002年物

6月もいつの間にか半ばを折り返した。
盛岡の週末は久しぶりの晴天に恵まれた。とても気持ちの良い一日だった。

スタッフも三々五々帰路に着いて静まり返った店内で、ひとり珈琲を味わった。

〔 Sumatra mandheling peaberry 2002年物 〕

インパクトのある苦味よりも余韻の長いなめらかな味わいを求めて、この珈琲をセレクトした。
カップから放たれる香りにようやく仕事から解放されたことを実感し、メロウな味わいに
緊張感が少しずつ緩んでいく感覚を持った。

仕事終わりの一杯の珈琲には、必ずスマトラを選ぶ。
何年も変わらぬ自分だけの流儀。

2015_0819_ice-4.jpg

久しぶりにじっくりと店内を眺めながら、いろいろなことを想う時間。

posted by 機屋店主 at 23:36| 日々のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月01日

Yanni harrar mocha ethiopia

何年もやっていることを今更ながら変えてみることなんてそう簡単にできるものではない。
自分にとって、“モカの深煎り”や“ブラジルの深煎り”がどうしてもできない。
でも時には視点を変えることも大切かな?と思い直して挑んでみることもよくあること。
良い結果に結びつくことには程遠い(あくまで自分基準では)と思っていても
カウンターの向こう側にいるお客様の反応が良ければ、それはそれで良いのかな?とも思う。

ただ、ヤンニハラールモカの焙煎に関しては、これまでの自分のやり方とは違って
アノ方に対する挑戦?の意味合いで“深煎り”にこだわって焙煎することにしている。

2016_0530_rambre-birth.jpg

もう何度目か忘れてしまったが、なかなかの出来栄えかも?
「苦味が増していく中で、それが軽くなるポイント」
この感覚で珈琲豆を焙煎することはなかったが、やってみると非常にオモシロイ。
今回焙煎したヤンニハラールモカ中深煎りは、味わいが真ん中に寄ってくる感覚がある。
もう少し先の味わいも気になるところ。

posted by 機屋店主 at 07:54| 日々のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月28日

コーヒーを見つめるということ

先日、機屋の学生アルバイト数名とコーヒーの勉強会をやった。

普段は、オーダーを出す手順やらお客様へのお声掛け、お客様の来店や退店時のあいさつなどなど、店内での立居振舞ばかりを指導してきたので、コーヒーの味わいやら産地のことや焙煎/抽出のことは後回しにしてきた。
若いアルバイトさんたちは、それぞれに違った興味を珈琲に抱いている。
こんな大切なことに目を向けずにひたすら店舗運営に気持ちを割いてきた自分に今さらながらがっかりした。

「大切なことは目に見えない」

いつか読んだ本のフレーズが頭に飛び込んできた瞬間。
気持ちを入れ替えて、スタッフたちとともに珈琲を楽しもうと思う。


今朝は、店内の模様替えに着手した合間に、珈琲を一杯。

[ Mexico oaxaca aurora ]

2017_0528_mexico.jpg

一回目の焙煎で、オーバーロースト気味な味わいを感じたので、かなりの修正を意識した二度目の焙煎。
香ばしさ、酸味の伸びなど狙い通りではあるが、今後の展開が気になるところ。

posted by 機屋店主 at 07:44| 日々のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする