2016年05月30日

手網焙煎の珈琲を味わう

ごちゃごちゃ説明することは、この場では避けよう。
「手網」とは、木の柄の先に丸い網があり、その中で珈琲豆やら落花生やら銀杏やらを
ガス台の火であぶる道具。

機屋では、コーヒーラバーたちがその道具を使って珈琲豆を焙煎して
その出来栄えを盛岡のコーヒーラバーたちと語り合う会「手網焙煎品評会」なるものを
月イチでやっている。

5月は〔マンデリンブルーバタック〕をみんなで焙煎した。
そして、今月も違った表情を見せたブルーバタックが集まった。

美味しさを競うというよりは、珈琲豆を焙煎する姿勢や思想を考え合う。
それぞれにこだわりを感じる味わいはあるものの、そこに確かな信念のような感覚を
漂わせる豆はなかなかない。


会が終了した後は、個別にテイスティング。
まずはヒガキ氏の豆。

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本人のコメントほどに苦さが前面に出てくることはないが、
マンデリンのインパクトのある苦味やら飲み進めて感じてくる甘みやら
この珈琲に欲しい味わいがぼやけて感じた。

そしてイトー氏のもの。

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かなり真っ黒なコーヒー。ダークローストの黒光り豆には、突き刺すような苦味とエグミが
舌に残った。

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飲み進めていくうちに、真ん中がぽっかりと抜けたような骨抜きの味わいが
感じられたが、これがどうしてこうなったのか?はよくわからない。


このお二方の焙煎の仕方に共通に感じたのは〔生焼け〕。
大粒でやや枯れた感のある、このブルーバタックは焙煎過程の変化を目で追って
火の通し方を探るだけではなく、想像力や意志決定力(火の強さや火からの距離を決めること)
が出来栄えにかなり影響しているのではなかろうか??


5月らしくない気候が続いていたが、それも今週は少し落ち着くようだ。
去る5月26日は、心から尊敬しているコーヒーマスターの生まれた日。
仕事終わりに珈琲を一杯ドリップしてかの地のマスターに想いを馳せた。

2016_0530_rambre-birth.jpg

〔Brazil cerrad 1997〕


posted by 機屋店主 at 21:32| 珈琲のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする