2017年07月22日

Kenya AA / Brazil bourbon carmoshimosaka 1993

梅雨明けの気配も感じない盛岡です。

先日スタンダードのケニアとオールド珈琲のブラジルをテイスティングしました。

〔ケニア AA〕
緑の深い森に入り込んだような、草木の匂いをまといながら、冷めてゆく中で
鼈甲のような甘みを残しつつ、飲み終わる。
苦味がしっかりとあるわけではないが、明るい酸味と甘みをかすかに感じる後味に儚い苦味。
30年前からこんなケニアをずーっとつくってきた。

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〔ブラジル ブルボン カルモシモサカ 1993年物〕

存在感ある香りにハッとさせられるブラジル。
いつ味わっても、この香りはブラジルにしか感じることがない。
しかもカルモシモサカ、そして1993年物。
引き出しの奥に大切にしまっておいた昔の日記を一ページ一ページめくっている
ような、そんな感じで味わいが広がっていく感覚。

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盛岡もそろそろ季節が晩夏へと歩みを進める頃。
焙煎豆をセレクトすることにも少なからず変化が生じる時期。
気持ちは徐々に深煎り珈琲に。
手始めにスマトラ産のオールドコーヒーでも焙煎してみようかと。

posted by 機屋店主 at 08:40| 珈琲のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月18日

ふたつはいらない

機屋本店は振替休日だったため、一日ゆるりと珈琲を味わいながら残務整理。
強い風雨で時より日差しが暗くなったりして、外の様子を気にしながら
珈琲豆を焙煎したり、テイスティングしたりして過ごした久しぶりの休日。

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先日お土産で頂いた「ブラジルブルボンカルモシモサカ1993年物」の超深煎りを
味見しました。
苦味がスーッと押し出してくるが、それが決して嫌な感じで舌に残ることはない。
酸味はほとんど感じず、甘みがもう少し乗ってくるといい感じになるのかもしれないが
それほどの伸びは感じなかった。

飲み終わった後の“独断と偏見に満ちた”感想は
「おなじものはふたつといらない」
ひとが変われば、その豆に対するアプローチは全然違ったものになるし
そこには培ってきた経験や技術がモノをいう世界があり、また違った味わいになることは
決して変なことではない。

つくりたい珈琲の味わいは違うのかもしれないけど、だれかに味わってもらった後に
残っていてほしいその珈琲のイメージは、じつは近いのかもしれない。
そこには珈琲豆の詳細データやつくり手のコダワリなんてものは一切不要(ひとがそれを特に必要と思っていても)で、ただそこにある珈琲を味わいながらコーヒータイムを楽しんでいただけたらいいな、と願う気持ちで珈琲を提供する。

つくりたい味わいはひとつ。
深煎り珈琲のカリスマはそうおっしゃる。
これを自分の珈琲で言いかえれば、ブラジルの味わいはブラジルでなければ
つくれない。産地の風土というか雰囲気みたいなものを表現して、ひとのイメージにアプローチする。
そして共鳴できたら素晴らしいけど…。

なかなかまとまりません。
休みの日の取り留めもない絵空事。



posted by 機屋店主 at 19:58| 日々のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月09日

Hawaii Kona prime


「ハワイコナ」

コーヒーの世界に魅せられた方なら、「一度は味わってみたい珈琲」のひとつではなかろうか?
かく言う自分も、この豆を焙煎したときはテイスティングが待ち遠しく、いつも以上に繰り返して
味見をしてしまう。
先日も、アルバイトスタッフがこの豆に強い興味を抱き、100gほど持って行った。
自分だけの感覚だと自覚しているが、「コナコーヒー」には男のダンディズムを感じる。
高級腕時計とか高級な外車とか高級な宝飾とか、どことなくそんなものに通じる雰囲気がある。

だけど自分には、その美味しさを理解することはなかなかできなかった。
コナコーヒーが纏う雰囲気に引け目を感じていた。

あれから20年近くの時間が経ち、今またコナコーヒーに挑んでいる。

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口に含んだ瞬間に放たれる、明るい色調の鮮やかな香り。
じんわりとひらかれてくるうまみ。

この味わいは若い者にはなかなかわかるまいて。(ナンテネ)


うっとうしい梅雨のど真ん中に差しかかった盛岡です。
7月の中旬になり、街のソコココで太鼓が鳴り響いてきました。
ジメジメした気候を吹き飛ばすような爽快感のある珈琲って何なんだろう???

posted by 機屋店主 at 22:30| 珈琲のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月06日

思い描く珈琲のイメージ

先日、店主にとってとても大きなイベントが終わった。

アノ大坊さんとの対談。
いつものことだけど、テーマ無視のいきあたりばったりの2時間だった。
「花火の後の火薬のにおい」がキーワード。
自分の発したこの言葉が大坊さんにとって痛く気になったようで、
話の流れがそれるたびに、このキーワードに戻りつつ対談は進んだ。
果たして、対談記事として成り立つのだろうか?
それだけが気がかり。


そして数日が過ぎ、大坊さんがお土産で持ってきた「カルモシモサカ1993年物」を
ゆるりと味見している。

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つくりたい珈琲に対するアプローチが全く違うことに、かえって晴れ晴れとした気持ちに
させられる一杯。


そしてあの対談で交わされた会話の中で、心に残る言葉もたくさんあった。
果たして自分はちゃんと思い描いた場所に立っているのか?
それを確固たるものにすることがこれからの自分のメインテーマとなりそうだ。

本当に良い時間をいただいた。

posted by 機屋店主 at 08:10| 日々のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする